マンション住戸のリノベーション。
既存の内装を全撤去し、空間の距離感や素材感にこだわりぬいたインテリアとした。
壁や天井の凹凸で額縁のように手前と奥の日常風景を切り取り、相対的な長さや広がりを生み出した。さらに建具やカーテンの開閉と組み合わせることで一室空間的なつながりの中に抑揚を与えている。
視点や距離感の変化を連鎖させることでどこまでも飽きることのない日常風景を構築し、丁寧に造られたものに囲まれて暮らす喜びを感じてもらえる棲み処にしたいと思った。