ギフトとしてのメモトレイの製作。 機能的かつ日常的であり、ものづくりや手仕事の結晶のような特別感があることをテーマに、 アートともプロダクトとも言えるような木の器をつくることを目指した。
接客スペースとなる玄関ホールを共有する分離型二世帯住宅。 各階の室の構成を反復することで、将来的な世代交代にもスムーズに対応できる間取りとした。庭との接地性や2階の吹抜けに面して設けた畳スペースがそれぞれの世代の生活スタイルにアクセントを加えている。 道路側の大開口はカーテンなしで明るさとプライバシーを両立できるよう、外部からの視線や日差しを考慮して位置を求めた。夜には室内の明かりが行燈のように道行く人に灯りを届けてくれる。
大阪湾を望む高台に建つ住宅。 高低差約10mの崖地に擁壁や高基礎を利用して、平屋のように暮らせる床面積を設定した。 建築に庭や周辺環境を織り込むことで自然の豊かさや敷地を超えた空間の広がりを感じられるおおらかな棲み処となった。
売布の福祉エリアに建てられた障がい者が働く事業所。 レストラン棟の楕円形の大庇や外壁のコンクリート打ち放し仕上など、既存施設の建築的モチーフを引き継ぎぐことで風景の連続性を意識した。 一方で新しいランドマークに逆円錐形の木の外壁を設定し、人々が支え合う場の暖かさ、自立を目指す人々のスタート地点としての独自性を表現した。
軽井沢の緑豊かな敷地に建つセカンドハウス。 連続する登り梁により美しい木造の大空間を実現し、しっとりとした森の雰囲気を最大限享受できるよう庭に面して大開口が設けられた。 ゆっくりと時間の流れる空間で、清々しい風や木漏れ日のような陽光を肌で感じることのできる贅沢な居場所とした。